リズム天国ザ・ベスト+ 視覚障碍者向け操作ガイド

このゲームは、音楽のリズムに合わせて、さまざまなアクションを行うリズムゲームである。収録ゲームは、メインのリズムゲームと、ゲーム内コインを使って追加購入する「エクストラゲーム」とがあり、全部で100種類以上にも及ぶ。本記事では、ゲームの画面構造、各ゲームのプレイ方法、およびその他必要な情報を記載していく。

目次

1.操作ボタン、

ゲーム中は、基本的にAボタン、Bボタン、十字ボタンのみを使用。それ以外に、Aボタンは決定ボタン、セリフの読み進め、Bボタンは、キャンセルボタンとしても使う。これまでに一度でもクリアしたリズムゲームについては、スタート後5秒以内にXボタンを押すとチュートリアルをスキップして本編にジャンプする。

また、リズムゲームの最中に、スタートボタン、またはセレクトボタンを押すと、ポーズメニューに入る。ポーズメニューは、上下3段、カーソル循環で、上から順に、「続きから(初期値)」、「初めから」、「終了」となる。なお、チャレンジトレインや、パーフェクトキャンペーンでは、ポーズメニューは、ゲーム続行か終了を選ぶ画面になる。

2.起動

ソフトを起動して暫くすると、軽快なリズムの音楽が鳴りだす。ここがタイトル画面なので、一度Aボタンを押す。すると、セーブデータが左右4列(カーソル循環)で現れる。初期値は、最も左の「プレーヤー1」なので、これを基準にデータを選び、新規作成の場合はAボタンを3回、既存データの場合はAボタン2回押す。

新規データの場合、音楽が止まり、草原をイメージさせるような効果音がしたら、手ほどきへと進む。既存データの場合は、ゲーム選択画面(マップ)へと進む。

3.手ほどきとストーリー開始

これまでのシリーズ同様、新しいセーブデータで最初に起動すると、「手ほどき」が現れる(草原の効果音が鳴る場所がそれである)。ここは、Aボタンのみを使用する。

最初は暫くセリフを読み進めていく(音声は出ないが、画面にはセリフが表示されている)。そのうち、Aボタンでドラムの音がするので、押しても音がしなくなるまで適当にたたく。

再度読み進めると、後打ちの練習となる。「ピチャッ」という音がするので、これを1拍目と数えて2拍目でAボタンを押す。テンポは、四分音符で120程度である。

その後「これだけではやりにくいだろう」ということで、バンドメンバーが登場(とある人騒がせな作曲家もどきがここで登場。)しばらく読み進めると、ドラムによるリズムパターンが聴こえてくる。これをバックによみすすめると、ニ長調のショートメロディーが聴こえるので、メロディー部分の4拍目でAボタンを押してドラムをたたく。何度か成功すると、ここはクリアする。

最後に、「決め星ボーナス」の説明が行われる。決め星ボーナスとは、ゲーム中、曲の一個所だけ、指定されたアクションをジャストタイミングで決めた時に「シャラリン」というチャイムが鳴るところで、これを決めるとご褒美でもらえるコインの枚数が増える。ここでは、先ほどのニ長調のアクションをもう一度行い、ジャストで決めることが求められる。決め星ボーナスに関する詳細は、後述する。

上記の工程を全てクリアして、しばらく読み進めて何かが落ちてくる音がしたら、メインストーリーの開始である。このゲームでは、空から落ちてきた「テビル」という少年を、家族のいるところに連れ帰るというストーリーの中で、数々のリズムゲームをクリアしながら先へと進んでいく。なお、ストーリーの内容は視力なしではわからないが、リズムゲームの内容とは全く関係ないので、読めなくてもゲームの進行には影響しない。これまで同様にAボタンで読み進めていくうちに、「ボエーン、ボエーン、ボエーン」という音がして音楽が早くなったら、リズムゲームを選べる画面(マップ)となる。

4.メインステージのゲーム選択画面(マップ)。

4の1.キー捜査で使える画面

ゲームの並び順は、「●●ランド」の場面では左から右へ、塔内部の場面では下から上に進む。ゲームは解禁方式で、成績が「平凡」以上なら、次のゲームが解禁される。初回プレー時は、オートナビゲート機能がはたらき、一つのゲームを初めてクリアすると、自動的に次のゲームにカーソルが当たっているので、いちいち左右、または上下で選択する必要はない。

「●●ランド」の場面では、そこに住むある住民の悩みを解決すべく、四つのゲームを全てクリアすると、お礼として次の●●ランドへ行ける鍵を開けてもらい、自由に行き来できるようになる。次のエリアへの移動の際は、オートナビゲートは働かないので、上矢印を使う。暫くストーリーを読み進め、「ボエーン、ボエーン」の音がしたら、次の●●ランドの最初のゲームが出現する。

ゲームを進めていくと、複数の塔が立ち並ぶエリアに差し掛かり、その塔に入ってゲームをクリアしていく。塔内部は5階建てで、下から順に五つのゲームを進めていく。

4の2.タッチ操作の必要な部分。

ゲーム選択画面で、下画面下方に、横に三つに並んだタッチボタンがある。左から、「喫茶店」、「マップ」「チャレンジランド」の順に配置されている。この部分は、指によるタップも可能。本シリーズでは、喫茶店とチャレンジランドがゲーム攻略において重要な要素を秘めているので、ぜひ利用されたい。詳しくは後述する。

5.ゲーム分類

ゲーム説明の前に、リズム天国シリーズを初めてプレーされる人のために、筆者独自にゲームの特徴を8種類のパターンに分類してみたので、参考にして頂きたい。

6.チュートリアルモードと、成績判定

6の1.チュートリアルモード

各ゲームをスタートすると、まずはチュートリアルモードが始まる。

チュートリアルモードは、説明をAボタンで読み進めながら行う。練習部分は、音楽や掛け声をきっかけに始まる。本作から、チュートリアルでアクションに成功すると、それを知らせるチャイムが鳴り、ある程度こなすとさらにきらびやかなチャイムが鳴って次の工程へと進む。3回決まらないと、メトロノーム音が聴こえ始めるので、その高音のタイミングでボタンを押せばよい。また、ボタン長押し型のゲームで、メトロノーム音だけで成功できない場合には、押しているタイミングをシンセ音で知らせてくれる。

チュートリアルモードの全工程をクリアすると、ゲーム本編へと進む。なお、一度プレーしたゲームは、ゲームスタート後5秒以内にXボタンを押せば、チュートリアルをスキップすることができる。

6の2.成績判定

ゲームの成績は大きく分けて、「やり直し」、「平凡」、「ハイレベル」の3段階。平凡以上でクリアとなり、次のゲームが解禁される。また、ハイレベルクリアしたゲームは、後述する「パーフェクトキャンペーン」の対象にもなる。

一つのゲームを終え、成績が明らかになった後Aボタンを押すと、ボーナス判定の後「ご褒美」としてコインがもらえる。コインはノーミスや決め星ボーナスを獲得すると、より多くもらえ、最高で、「ハチハチランド」から「バードランド」では6枚、モリモリの森では8枚、それ以降のステージでは10枚獲得できる。獲得コイン枚数は、ボーナス判定の後、「ポロリーン」というチャイムの後に「キュリン」という高い金属音が連続して鳴った回数で判断。コインは、途中現れる「四つの門」の突破への挑戦や、「チャレンジトレイン」の乗車券購入(後述)、さらにアイテムの購入などに使える。

7.各ゲームの内容と遊び方

■ハチハチランド

(1)「カラテ家」(後打ち型)
GBA版より収録。「空手家」の息子となって、飛んでくるものをパンチ。1拍目でものが飛んできたら、次の拍でAを押す。「三つ?」という声がしたら、1拍間隔で3枚飛んでくるので、次のアクションからは3枚(3拍)連続パンチ。飛んでくるタイミングが、拍子の1拍目に合わされているとは限らない。

(2)「ロボット工場・オイル」(ボタン長押し型)
DS版より収録。ベルトコンベアーで運ばれてきたロボットたちに、エネルギーのオイルを注入する。長押しの長さによって注入量が決まり、拍に合わせて「トントントン」という音がするので、次の小節でボタンを長押しする。標準サイズの「ロボエム」は、3拍間押して4拍目になったところでボタンを離す。大きいサイズのロボエルは、低音で「トントントン」と鳴るので、7拍間押して8拍目になった瞬間に離す。アクションに成功すると、ロボットが「オッケイ」と言う。
*ここで鳥の「ヘビッピ」が喫茶店の開店を知らせにくる。

(3)「バドミントン」(後打ち型)
Wii版より収録。プレーヤーは犬を操作して、飛行機に乗りながら空中でバトミントンを行う。相手が犬の「クイック」の場合は2拍目でAボタンで打ち返すが、猫の「スロー」が「パパンパンパン」としゃしゃり出てきたら、3拍目で打つ。「ワンツースリーフォー」の合図で「クイック」に戻る。

(4)「階段キャッチ」(最後の順番型)
新ゲーム。左右に並ぶ2人の子供となって、階段から落ちてくるフルーツをキャッチする。十字キーで左の子供、Aボタンで右の子供を操作。どっちから落ちてくるかは、ステレオ環境があれば音でわかる。フルーツの音的区別は、オレンジは、和太鼓音1拍子間隔で3回、パイナップルは大太鼓音2拍子間隔で3回、それぞれ音がするので、その4回目のタイミングでAボタンか矢印ボタンでキャッチ。左右同時に落ちてきたり、1拍ずつずれながら左右落ちてくることもある。

■マシーンランド

(1)「リズム脱毛」(リズム模倣型)
GBA版より収録。とある農家で収穫された「ヘアーデルタボーズ」と呼ばれる野菜たちは、なぜか毛が生えてきてオジサン泣かせ。プレーヤーは、農家のおじさんとなって、生えてきた毛をAボタン、または10字ボタンの好きな方を使ってひっこ抜く。和太鼓の音のリズムが聴こえたら、次の小節で同じリズムを刻めば政界できる。

(2)「コーラスメン」(順番長押し型)
DS版より収録。3人のコーラスメンの3人目となり、前の二人と同じリズムで声を出す。ゲーム中はAボタンを押しっぱなしにしておき、声を出すときだけボタンを離す。前の二人が声を出し続けている場合は、「はいっ」という音声の次の拍で一斉に口を閉じる。

(3)「マッスル人形」(後打ち型)
Wii版より収録。ボタンを押すとマッチョになる人形を操作し、タイミングでパンチを繰り出す。「ワンツー」、「ジャブ」の支持を聴き分け、その指示のリズム通りにAボタンを押す。

(4)「フルーツバスケット」(後打ち混合型)
新ゲーム。じめん君となり、土管から放たれるフルーツをバスケットゴールへシュートする。リンゴとレモンで転がるタイミングが違う。リンゴは「パーン」というはじけるような音で、これを1拍目と数えて3拍目にAボタンを押す。レモンは「ボヨヨン」という重い音で、これを一拍目と数えて5拍目でAボタンを押す。リンゴとレモンの同時出現もある。

■第1の門

「マシーンランド」をクリアして上矢印を押すと、「第1の門」にさしかかる。ゲーム全体で4つの門があり、門突破にはコインを払ってゲームをクリアする必要がある。ミスを繰り返すと、途中で失格・ゲームオーバーとなる。1か所の門には、「門番トリオ」と呼ばれる3人の門番が並んでおり、そのいずれかにAボタンで話しかける。ここで上下2項目の問い合わせ画面となるので、下の項目でAボタンを押すとゲームスタートとなる。門番トリオのメンバーは、左から「イエモン」、「ブルック」、「レドロン」で、難易度と金額が異なる。ブルックが、難易度と金額が平均的である。イエモンは難易度は優しいが金額が高く、レドロンは金額は安いが難易度は難しい。いずれかの難易度でクリアすると通れるが、突破に失敗すると、成功するまで有料ゲームとなるので注意。また、3人全ての門番に勝つと、そのゲームは、ミュージアムで「エンドレスゲーム」として遊べるようになる。

第1の門で行われるゲームは、「コイントス」(狙い撃ち型)DS版「リズム天国ゴールド」の「エンドレスゲーム」に含まれていたゲーム。Aボタンでコインを弾いてトスし、カウントが3.00になったところで再びAボタンでキャッチする。トスのタイミングを1拍目として、キャッチのタイミングは7拍目になる。なお、初回プレーで、「マシーンランド」からやってきた時のセリフの中で、BGMが切れた時に、チュートリアルを試すことができる。さらに、ゲーム開始後のチュートリアルもある。この仕組みは、次回以降の門も同様である。

*第1の門を突破後、再び鳥のヘビッピが、チャレンジランド開園を告げに来る。ただし、この時点では、二人以上でのプレーしかできない。

■オレンジランド

(1)「パチパチ三人衆」(最後の順番型)
GBA版より収録。真っ赤なアフロのかつらをかぶった3匹のライオン。「パチパチ3人衆」と呼ばれているが、他に芸名があるとか無いとか。こいつらは、等間隔で順番に拍手する。その3匹目となって、タイミングよくAボタンを押して拍手する。

(2)「シューティング」(リズム模倣型)
DS版より収録。出現した敵(コスモアタッカーズ)を打ち落とす。敵の出現音(ポアンというはじける音)によって奏でられるリズム通りに、次の小節でAボタンで打ち落とす。

(3)「小さないきもの」(刻み型)
Wii版より収録。リズムに合わせて、「マエムキ」と呼ばれる微生物を行進させるゲーム。基本的には、2拍目と4拍目でAボタンを押す。トライアングルの音がしたら、2拍目、3拍目、4拍目と刻む。

(4)「通訳者」(リズム模倣型)
新ゲーム。宇宙飛行士となり、火星人が話すのと同じリズムでAボタンを押して通訳をする。

■ドーナッツランド

(1)「ウサギとび」(刻み型)
GBA版より収録。月生まれで月育ち、4年に一度のムーンピックの高跳びで、月の重力を振り払って地球に落下してしまったうさぎさんを、月に帰してあげることができるか。四分音符のリズムに合わせてAボタンでうさぎさんを次の足場へとジャンプさせる。途中「シュワーッ」という上昇音で高跳び(ブレイクポイント)となり、ドラムのフィルインが聴こえた次の小節からジャンプを再開する。

(3)「エアボーダー」(最後の順番型、および順番長押し型の混合タイプ)
DS版、「リズム天国ゴールド」のスタッフロールで解禁されたゲーム。プレーヤーは3人のエアボーダー(犬)の3匹目となり、最初の2匹と等間隔でブロックを避けていく。「ハイ」というかけ声の3匹目でAボタンを押してしゃがむ。途中、そのかけ声に違う効果音が混じっている場合は、まず3匹目のタイミングでボタン長押しでしゃがみ、「トー」の声の3匹目でボタンを離してジャンプする。楽曲はTAKERUのThat'sパラダイス。

(3)「バッティングショー」(狙い打ち型)
Wii版より収録。ピンクのユニホームの女性ピッチャーと、黄色いユニホームの巨漢との直接対決。ピッチャーの投球を1拍目と数えて、5拍目のタイミングで打球する。ゲームの最後で、審判の意外な姿にバッターが驚く。

(4)「カメレオン」(長押し混合型)
新ゲーム。カメレオンの長い舌で、黄色や赤の虫のようなものを食べる。複数匹を一度に食べることもある。「ヘイッ」という音が黄色で、これを一拍目と数えて3拍目でAボタン。「ペヨヨン」という音が赤で、これを一拍目と数えて4拍目でAボタン。

■第2の門

「バイキンはかせ」(後打ち、モグラたたき型) GBA版より収録、難ゲーム。ばい菌博士となり、プレパラート内に侵入するばい菌を、リモート操作でつぶしていく。「フユー」っという不気味な音を1拍目とし、2拍目で適切な矢印ボタンを押す。上から出たものは出現前に「チュン」というような効果音が1回、左から出た場合は「チュンチュン」と2回聴こえ、三つの「チュン」が重なって鳴る場合は下、「チュン」音が何もせずに出現した場合は、右からの出現となる。ばい菌は、出現後反時計回りに移動する。ばい菌を攻撃した時、「トン」という音がした場合は死滅成功、「ビョン」というような鈍い音の場合は、反時計回りに複数回押さないと死なないなので、死ぬまで順に押していく。